新撰組と深いつながりがあるのが八木家です。わずか3年余りと短い期間ですが、八木家は近藤勇、土方歳三らの宿所となっていました。
またこの家で芹沢鴨と平山五郎が暗殺されました。今でも刀傷が残っていて、暗殺当夜の緊迫した状況が想像できます。

 

 

新撰組の屯所として使われた

芹澤鴨、近藤勇、土方歳三、沖田総司、山南敬助などは、宿所としてこの八木家を使っていたそうです。

実際に邸内に上がることができ、見学することができます。2階建ての家屋のようで2階への階段がありますが、実際に見学できるのは1階部分のみです。
天井が低く、間取りも狭いですが、どこかただならぬ気配を感じました。きっと100年以上経った今でも新撰組の気配が色濃く残っているのではないかと想像しています。

ここで、土方や沖田が寝泊まりしていたのかと想像すると、とてもワクワクしますね。

ちなみに写真撮影は門までです。内部は撮影することができません。

 

DSC02406

画像1.八木邸の門

この中に入ることができます。内部の撮影は禁止されています。この奥で実際に隊士達が寝泊まりしていました。

 

 

 

DSC02403

 画像2.八木邸の前にある碑

八木家の前にある碑です。新撰組の文字が見えます。

 

芹沢鴨と平山五郎が暗殺された場所

この八木家を語るうえで重要なエピソードが、この邸内で芹沢鴨と平山五郎が暗殺されたということです。
暗殺は夜に行われ、実際に芹沢鴨らが布団を敷いて眠っていたという場所も見ることができます。

夜半、沖田らが斬りつけようと部屋に入り込むと、神道無念流の免許皆伝を持つ彼はすぐに飛び起き、隣の部屋に逃げるのですが、部屋の入り口に置いてあった文机に躓いて転んでしまいます。それが命取りとなり、芹沢鴨は暗殺されてしまいます。

その際につけられた刀傷が今でも残っていて、実際に見ることができます。転んで命取りとなってしまった文机も、当時のものが暗殺当夜置かれていたといわれる場所にそのまま置かれています。

天井は低く、そして間取りも狭いです。
その狭い空間が作り出す圧迫感が、命がけで戦った男たちの緊迫感をひしひしと感じさせてくれます。

 

拝観料は1000円、ガイドの案内と屯所餅がついてくる

見学料1000円を払えば、ガイドによる案内がつき、その解説が終わると屯所餅と抹茶のセットが食べられます。解説が聞けるので、とても興味深く聞くことができます。新撰組にそれほど詳しくない人が聞いても面白く聞くことができるのではないかと思います。

 

見学所要時間

ガイドによる案内は約25分ほどです。
邸内は広くないのですぐに見終わります。
解説後のお菓子を食べ終わるまで、35分~45分ほどの所要時間があれば大丈夫です。

 

アクセス

壬生寺の正門を出て、北に50メートルほど上がれば八木邸につきます。
壬生寺を目指して行けば大丈夫でしょう。

京都駅からだと、いくつかアクセスの方法があります。

 

1.電車

JR京都駅から山陰本線に乗り換えて丹波口下車。乗車時間は5分ほどです。
そこから徒歩で10分ほど行くと壬生寺です。
京都特有の細い路地を行くことになります。少しわかりにくいかもしれませんので、お気をつけください。地図を持って1つ1つ路地を確認しながら行くことをお勧めします。私はこのルートで行って少し迷いました。

 

2.バス

JR京都駅から26号系統、28号系統のバスに乗り、バス停「壬生寺道」で下車します。
ここから徒歩で1~2分です。こちらの方がシンプルでわかりやすいと思います。
地図