京都の文化財の特別公開が行われていて、普段は非公開の文化財を一定の期間中見学できます。そのうちの1つ、京都のしょうざんにある峰玉亭に行ってきました。京都の迎賓館と呼ばれるだけあって、すごいの一言に尽きる立派なお屋敷でした。

 

 

 

 

峰玉亭の内部

 

和の贅を尽くすという感じです。といっても、気品があって格調高い贅沢さです。もし私にお金がたくさんあれば、こんな家を作ってみたいなと思ってしまいました。

まず、入口の門をくぐってすぐに見える庭です。立派な石と木々の中を進んでいきます。

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お屋敷に到着です。

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1階建の平屋です。2階建て、3階建てが当たり前の現代人からすると、なんだか物足りないような気がしますが、中に1歩足を踏み入れると、とても立派で濃密な空間が広がっています。

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ガイドさんがいらっしゃって、丁寧に一部屋ずつ案内してくれます。おかげで室内に使われている木のことや、飾ってある美術品などについて理解することができました。

 

まず最初は客間です。客間には狩野派によるものと言われる襖絵と竹内栖鳳の掛け軸が飾ってあります。写真に撮りたかったのですが、観光客がたくさんいらっしゃってとることができませんでした。残念。見どころの1つなんですけどね。建物内部は写真OKということでいろいろ撮りましたので、以下にご紹介します。

 

栃(とちのき)が使われているという廊下を歩いていくと、このような金地の襖が見えるところに来ます。残念ながらこの部屋には立ち入ることはできません。見るだけです。

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右を向いて襖を見るとこのような絵が描かれています。鈴木松年さんという上村松園の最初のお師匠さんにあたる人の絵だそうです。

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その隣の部屋はこのようになっています。上下2段の押入れでしょうか。

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廊下を進んでいきます。

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廊下の壁のところにこの絵がありました。ガイドさんによるとこの絵は伊藤若冲でしょうということでした。確かに若冲の有名な鶏の絵とタッチがそっくりです。若冲ファンとして、ここで出会えるのはとても光栄です。

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京都を愛した歌人・吉井勇の間ということです。

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下の写真について、「花頭窓を独自にデザインしなおしたような」、とガイドさんが説明されていました。ほかではあまりないようです。

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同じ部屋に円山応挙の襖絵があります。本物だそうです。

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別の部屋に来ました。

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南天の床柱です。これだけ太い幹を使っているのはとても珍しいそうです。かかっている絵は富岡鉄斎のものです。床板は1枚板が使われているそうです。

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鉄斎の絵です。

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天井を見上げると、竹がふんだんに使われています。格調の高さを出しつつも優しさを感じる作りでした。日本の木って素晴らしいなと感じました。

 

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見学所要時間

じっくり見るなら40分。 解説を聞く時間を含めるととこれくらいかかります。入ることができる部屋が3つ。見るだけの部屋が2つあります。

 

さらっと見るなら10分。解説を聞かず、眺めるだけなら10分くらいで回れます。

峰玉亭へのアクセス

 

住所:〒603-8451  京都府京都市北区衣笠鏡石町

地下鉄北大路駅から市バスで10分ほど。バス停「土天井町」下車。ここから徒歩で5分ほど。バス停から看板で道案内が出ています。

市バスは北1号系統に乗ります。

わからない場合は、北大路駅校内にバスの案内所がありますので、ここで聞くといいでしょう。

 

地下鉄北大路駅はJR京都駅から地下鉄で10分ほどです。