新撰組といえば外すことができないのが壬生寺です。新選組の兵法調練場に使われ、武芸や大砲の訓練などが行われたゆかりの地です。
境内には壬生塚といって、新撰組の隊士が眠る墓や近藤勇の遺髪塔などが祀られているところがあります。
沖田総司は境内で子供と戯れていた
新撰組に関して、壬生寺にはいくつかのエピソードが残っています。
たとえば、沖田総司は子供好きだったようで、境内で子供たちと一緒になって遊んでいたこともあったそうです。想像するととても楽しいですね。
幕末は佐幕派と尊攘派が対決する緊張した時代だったと思いますが、沖田総司にとって、子供と遊んでいる時間はリラックスしたとても楽しい時間だったのではないかと思います。
3歳の子供を持つ私としては、沖田総司は生まれる時代が違えば、きっといいお父さんになっていたのではないかと思ってしまいます。
画像1.本堂
この本堂の前で沖田総司は子供たちと遊んでいたのかな?ほかの隊士達も調練に励んだに違いない。
近藤勇は壬生狂言を鑑賞
壬生寺にはもう一つ大事なものがあります。重要無形民族文化財に指定されている壬生狂言です。演者は仮面をつけて鉦・太鼓・笛の囃子に合わせ、無言で演じるというものです。毎年節分と4月、10月しか演じられないようで、公演がある日は多くの人が列を作ってお客さんが見に来ます。
この壬生狂言を近藤勇も鑑賞したことがあるようです。近藤はこの狂言を見て、どんな感想を持ったのか想像してみるのも楽しそうです。
新撰組隊士の墓や近藤勇の遺髪塔がある壬生塚
壬生寺へ行ったらぜひとも見ておきたいのが壬生塚です。見るためには100円を払う必要があります。
壬生塚には近藤勇の遺髪の供養塔があり、そして近藤勇の胸像があります。また、芹沢鴨と平山五郎の墓があります。
他にも、隊士の共同墓があります。この墓に刻まれている名前は以下のものです。
阿比原鋭三郎
田中伊織「局長:新見錦」の変名?
野口健司
奥沢栄助
安藤早太郎
新田革左衛門
葛山武八郎
残念ながら撮影禁止なので壬生塚内部の写真は撮れませんでしたが、入口の写真は撮ることができました。
画像2.阿弥陀堂
この奥に壬生塚があります。壬生寺歴史資料室もこの中の地下にあります。
見学所要時間
壬生塚、資料館、境内等をじっくり見るなら40分程度になります。資料館は別途200円必要です。資料館を見なければ30分程です。
壬生狂言を見られる場合は、さらに上演時間がプラスされます。
拝観料
境内を見るだけなら無料です。
壬生塚に入るのに100円かかります。
仏像などが展示されている資料館に入るには200円かかります。
アクセス
京都駅からだと、いくつかアクセスの方法があります。
1.電車
JR京都駅から山陰本線に乗り換えて丹波口下車。乗車時間は5分ほどです。
そこから徒歩で10分ほど行くと壬生寺です。
京都特有の細い路地を行くことになります。少しわかりにくいかもしれませんので、お気をつけください。地図を持って1つ1つ路地を確認しながら行くことをお勧めします。私はこのルートで行って少し迷いました。
2.バス
JR京都駅から26号系統、28号系統のバスに乗り、バス停「壬生寺道」で下車します。
ここから徒歩で1~2分です。こちらの方がシンプルでわかりやすいと思います。
地図
ご参考までに壬生寺の北門と正門の写真をご紹介します。行くときの参考にしてみてください。
画像3.北門
正門に比べて小さいです。
画像4.正門
大きな構えの門です。そばに大きな灯篭が立っています。