京都の東山にある金戒光明寺が特別拝観を行っています。普段は見ることができないものをたくさん見ることができます。

 

山門からの眺めが楽しめる

 

特別拝観の1つが山門の公開です。南禅寺などの山門のように、この特別拝観の期間だけ山門に上ることができます。実際に上がると京都市内を一望できる素晴らしい眺めが広がっています。そして、如来様と普賢菩薩、文殊菩薩とそれを守る神様が祀られています。そして、山門の天井を見上げると、今にも動き出しそうな迫力のある竜が描かれています。

残念ながら山門から見える景色は撮影禁止でした。じっくり目に焼き付けておきましょう。

 

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大方丈の公開~松平容保と新撰組ゆかりの間、虎の間などを見学

 

特別拝観では、御影堂の内部も公開されます。内陣正面には宗祖法然上人75歳の座像が安置されています。

金戒光明寺は幕末、会津藩の本陣となりました。当時の藩主は松平容保。その松平容保と新撰組の芹沢鴨、近藤勇が対面したとされる部屋が公開されて、実際に見ることができます。その部屋には、松平容保がつけていた鎧兜も展示されています。会津藩と非常に深いかかわりがあるお寺ということもあり、八重の桜で有名になった八重の写真も実際に見ることができます。

 

御影堂の内部では、さらに3つほどの部屋を見ることができます。その1つが虎の間と呼ばれる部屋です。部屋を取り囲む襖には虎の絵が描かれていて、おもしろい仕掛けが施されています。その部屋に通された客人たちがその虎の絵についてあれこれ思案しているうちに、お茶の準備が出来上がり、客人は暇をもてなすことなく時間をつぶすことができたと伝えられているそうです。どんな仕掛けかは見てのお楽しみです。

 

 

 

 

御影堂内部の吉備観音(重要文化財)、中山文殊(京都市指定文化財)

 

御影堂の内部には、重要文化財である吉備観音と京都市指定文化財である中山文殊が安置されています。

吉備観音は千手観音のようにたくさんの手が背後から伸びる姿をしています。中山菩薩とその脇に仕える侍の尊像は運慶作と言われていて、古来から日本三文殊の1つとして信仰を集めています。

 

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方丈北庭~紫雲の庭

 

御影堂の内部を見学する途中で、紫雲の庭と呼ばれる枯山水の庭園を歩くことができます。紅葉の季節ということもあり、非常に美しい姿を見せてくれます。こちらも特別拝観でしか見ることができないものです。

 

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三重の塔(重要文化財)

 

こちらは特別拝観の対象ではありませんが、重要文化財である三重の塔も見ることができます。ただし、内部には入ることはできません。

外から眺めるだけですが、とても立派な作りの塔です。

 

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三重の塔は階段を上ったやや小高いところに位置しています。そこから振り返って下を眺めると、京都市内の風景を味わうことができます。それが下の写真です。

 

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お江与の方供養塔

 

徳川2代将軍秀忠の正室、江(お江与、崇源院))の供養塔が建てられています。

 

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おいしい湯葉まんを食べよう

 

境内では湯葉まんが売られていて、食べることができます。秋も深くなってくると日中も冷えるので、温かい湯葉まんを食べてほくほく温まってみるのはいかがでしょうか?

 

拝観料

 

特別拝観の料金は3タイプあります。これ以外の場所を見る分にはお金はかかりません。

 

1.山門のみ  大人 800円   小人:400円

2.御影堂、大方丈、庭園 大人 600円  小人:300円

3.山門、御影堂、大方丈、庭園セット  大人1200円  小人:600円

 

 

混み具合

 

比較的すいています。列を作って待たなければならないということはありません。ゆっくりと見ることができると思います。

 

 

アクセス

 

いくつかアクセスの方法があります。

 

バス

JR京都駅からだと
市バス5番に乗り、東天王町下車 徒歩15分
市バス100番に乗り岡崎道下車 徒歩10分

 

地下鉄

東西線蹴上駅から徒歩30分

 

阪急

阪急京都線四条河原町駅、または阪急四条烏丸駅で下車し、
市バス5番に乗り、東天王町下車徒歩15分
32番・203番に乗り、岡崎道下車徒歩10分