江戸時代、島原と呼ばれた一角があります。現在の丹波口という京都駅から電車で一駅行ったところにあります。
そこに角屋と呼ばれる当時揚屋として営業を行っていたお店が今でも残っています。現代の高級料亭にあたるお店です。普段は非公開なのですが、特別公開するということで行っていきました。
丹波口の駅からやってくるとこのような建物が目に飛び込んできます。周りは現代的な住宅が並んでいるのですが、1軒だけ古風な建物が建っているのですぐにわかります。
角屋の入り口から眺めたところです。
入口を過ぎて来た方向を振り返ってみます。とても長い大きな建物です。2階建て、瓦葺です。
ちなみに、入口の手前のところには、下のような立札があります。幕末に久坂玄瑞がここで密議をしたということのようです。幕末は料亭や宿屋などいたるところで志士たちが密議を行っていたんでしょうね。
以外にも展示物以外は写真OKということでした。内部の様子をご紹介します。
以下の写真は松の間です。八木邸で芹沢鴨が殺害された日、この松の間で新撰組の宴席がありました。この部屋に入ってくると、ガイドさんが角屋の解説をしていました。団体客のガイドさんが解説をしているのだろうと思って最初は近寄らなかったのですが、この部屋に来た全員に無料で解説をしてくれるようでした。解説があるととても助かります。角屋の歴史や見どころなどが良くわかりました。
立派な襖絵があります。
松の間から眺めたお庭です。風情があります。
2階は残念ながら今回は非公開ということで見ることができませんでした。別の時期には公開するということで、ぜひ見に行ってみようと思います。
1階には与謝蕪村の絵も展示されています。一階の入り口付近の柱には、新撰組の刀傷が残っています。この辺りは新撰組が拠点としていた壬生寺があるなど、新撰組ゆかりの地でもありますね。
見学所要時間
じっくり見るなら40分。2階部分が公開されているならこれよりも長くなります。1階は部屋が4つほどあり、資料なども展示されています。これらの展示を見て解説を読んだり、ガイドさんの解説を聞くと40分くらいはかかります。
さらっと見るなら10分。展示解説を読まなかったり、ガイドさんの解説も聞かなければ10分くらいで見終わります。
角屋へのアクセス
住所:〒600-8828 京都府京都市下京区西新屋敷揚屋町32
山陰本線丹波口駅から徒歩5分。 駅からとても近く、わかりやすいロケーションです。
丹波口駅まで
JR京都駅から丹波口駅まで1駅。電車所要時間5分。近くて便利です。
丹波口駅と角屋のマップ