江戸時代、島原と呼ばれていた京都の一角にある輪違屋というところに行ってきました。 京都駅から1駅とアクセスも便利で、迷うことなくすぐに到着しました。普段は非公開なのですが、期間限定で公開されるということで行ってきました。
輪違屋の内部公開
輪違屋というのは太夫や芸妓さんなどを派遣するお店(置屋)だったということです。角屋などの高級料亭に芸妓さんを送っていたようです。江戸の吉原は1つのお店が娼妓を抱えて料理や酒などを振舞っていたので遊郭と呼ばれるようです。一方、島原ではそれぞれ別々のお店が担当するようになっていたため、花街というのが正しいようです。私は今まで島原というのは京都の吉原という認識だったので、間違った考え方をしていたようでした。
輪違屋の表はこのような感じです。格子が美しいたたずまいを感じさせ、1階屋根の上には輪違屋の紋が記されています。
これは何というのでしょうか?夜になると明かりの役割を果たすんでしょうか?これがあることで、風格を感じます。
瓦部分には「高」の字が刻まれています。
中に入って座敷から見えるお庭です。少し狭いですが、灯篭は歴史を感じさせます。
内部は2階以外は基本的に写真OKでした。でも、いい写真が撮れておりません。
一階の座敷には近藤勇の書が飾ってあります。輪違屋は新撰組の屯所の近くということもあって、同じ島原にある角屋と同じく新撰組の気配を強く感じることができます。
2階に上がると、大夫さんが来ていた着物が飾ってある部屋があります。紅葉を使って形取をした上で菜色を施した壁が特徴的な「紅葉の間」と呼ばれる部屋もあります。そして一番の見どころは、上でお見せした「高」の文字が記された道中傘が襖に張り付けられた「傘の間」です。合計4枚の傘が張り付けられた襖は見事です。この傘の間には高杉晋作の書もあり、幕末の空気を感じることができます。
いずれも写真に撮ることができなかったのが残念ですが、とても良いものでした。
1階でも2階でもガイドさんが丁寧に説明してくれます。解説を聞けるので当時の状況や輪違屋のことがよくわかりました。
輪違屋のすぐ隣、歩いて30秒ほどのところには、下の写真にあるように島原の門が今も残っています。江戸時代の人は、ここを通って島原に出入りしていたんでしょうね。想像すると楽しいです。
見学所要時間
じっくり見るなら30分。 小さな建物ですが、解説を聞く時間を含めるととこれくらいかかります。1階に大きな座敷が1つと2階に小さな座敷が3つあります。
さらっと見るなら7~8分。解説を聞かず、眺めるだけなら10分以下で回れます。
輪違屋へのアクセス
山陰本線丹波口駅から徒歩7分。駅からとても近くてわかりやすいです。
丹波口駅まで
JR京都駅から丹波口駅まで1駅。電車所要時間5分。とても近いです。